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夫婦喧嘩を見て育った大人が抱える心の影響とその克服法

  • 夫婦喧嘩をみて育った人ってどんな感じなんだろう・・・

子どもの頃、家庭の中で親の喧嘩を何度も見て育つと、その光景は大人になっても心の奥にずっと残ります。

あの時の張り詰めた空気、胸の奥がギュッと締めつけられるような感覚。そんな経験がある人なら、「愛する人と争うのは怖い」「喧嘩は悪いこと」と無意識に思い込んでしまうこともあるでしょう。

親の関係は、気づかぬうちに“人との関わり方の原型”になっていくものです。ここでは、「夫婦喧嘩を見て育った大人」が抱えやすい心のクセと、それを乗り越えていくためのステップを、できるだけリアルにお話しします。

ナタラコ
この記事の信頼性
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夫婦喧嘩を見て育った大人が抱える心理的影響

喧嘩への過剰反応と「争い恐怖症」

子どもの頃、毎日のように喧嘩を聞かされていた人は、大人になってから“争い”という言葉に異様に敏感になることがあります。パートナーと少し意見が食い違っただけで、「また怒られるかも」「話すと険悪になるかも」と感じてしまい黙ってしまう。

私も昔、前妻に言いたいことがあっても、口を開くのが怖かった時期がありました。

でもその沈黙が、かえって心の距離を広げてしまうこともあるんですよね。子どもの頃の体験が、大人になった今も人付き合いに影響しているのです。


愛情表現への不安と依存傾向

親の喧嘩が絶えない家では、子どもは「愛されている」という確信を得にくくなります。
その結果、大人になってからも「嫌われたらどうしよう」と不安でたまらなくなったり、相手の顔色をうかがうクセがついたりします。
たとえば、恋人の返信が少し遅れただけで胸がざわつくそんな経験、ありませんか?

これは“愛情の確認”を求めすぎる心の癖で、心理学では「不安型愛着」と呼ばれています。自分を守るための反応なのに、気づけば苦しめられてしまうんですよね。


自分の感情を表現できない抑圧型の性格

「静かにしていれば、波風が立たない。」
そんな思いで小さな頃を過ごした人は、大人になっても“我慢する”ことで平和を保とうとしがちです。

仕事で不満があっても言えない、恋人にモヤモヤしても笑ってごまかすことをしていませんか?
でも、そんなふうに感情を押し殺し続けると、心の奥で少しずつ疲れが溜まっていきます。

「自分が何を感じているのか」すらわからなくなってしまう。そういった人は何人もいます。


子どもの頃の影響を克服するためのステップ

ではここからは、子供のころの影響を克服するための3つの方法をお伝えします。

3つのポイント

  • 過去を客観的に見つめ直す
  • 健康的なコミュニケーションを学ぶ
  • 専門家のサポートを受ける

過去を客観的に見つめ直す

まず大切なのは、「あの頃の自分を責めないこと」。
「親も人間だった」「あの喧嘩も、不器用な愛情表現だったのかもしれない」と少し距離を置いて眺めてみましょう。

その気づきが、心をゆるめる第一歩になります。過去を否定するのではなく、「その経験を持っている自分」を優しく受け止めてあげてください。


健康的なコミュニケーションを学ぶ

“話す=喧嘩”ではありません。
意見がぶつかるときこそ、「自分はこう感じている」と正直に伝える練習をしてみましょう。

心理学ではこれを「アサーティブ・コミュニケーション」と呼びますが、要は“自分も相手も大切にする話し方”です。
少しずつ練習を重ねれば、「ぶつかっても関係は壊れない」という安心感が生まれていきます。

最初は怖いけれど、言葉にして初めて相手もあなたの気持ちに気づけます。


専門家のサポートを受ける

もし自分だけでは整理しきれない気持ちがあるなら、カウンセリングを受けるのも大切な選択です。
カウンセラーとの対話の中で、子どもの頃の自分(インナーチャイルド)を癒す作業をしていくと、心が少しずつ軽くなっていきます。

涙が出ることもあるけれど、その涙こそが「癒しの始まり」です。専門家と一緒に向き合うことで、自分でも知らなかった感情に気づけるはずです。


健全な人間関係を築くためにできること

感情を否定せずに受け止める

「怒り」も「悲しみ」も、あなたの中にある大切なサインです。
「怒っちゃいけない」「泣くのは弱い」なんて思わなくて大丈夫。

感情を押し込めるより、「ああ、今ちょっと悲しいんだな」と受け止めるだけで、驚くほど心が落ち着くことがあります。
自分の感情に優しくなれると、自然と他人にも優しくなれるものです。


パートナーとの関係を見直す

親の喧嘩を見て育った人は、知らず知らずのうちにそのパターンを繰り返してしまうことがあります。
もしイライラした時には、一度深呼吸してから話してみてください。

ほんの数秒の“間”が、関係を壊さずに済む魔法の時間になります。
感情に飲み込まれずに向き合うことで、パートナーとの関係は少しずつ穏やかになっていきます。


自分自身を大切に扱う習慣を持つ

最後に、心を癒すために一番大切なのは「自分を大切にすること」です。
小さなことでいいんです。お風呂にゆっくり浸かる、好きな音楽を聴く、日記に正直な気持ちを書く。

そんな小さな積み重ねが、自己肯定感を育ててくれます。
自分を労わることは、過去を乗り越える一番確かな方法です。


まとめ:過去の喧嘩を超えて、自分らしい人生を歩む

過去は変えられなくても、「今の自分を理解し、優しく扱う」ことは今日からでもできます。
私たちは、親のようにしか生きられないわけじゃない
むしろ、その経験があるからこそ、誰よりも「平和な関係を築く大切さ」を知っているんです。
どうか、自分を責めずに、少しずつ前へ進んでいきましょう。

よかったら他の記事も書いていますので読んでいただけたら嬉しいです。

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